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(H11/06/12)
ゲームレビュー「Kanon」
評価:90点
機種:Windows、18禁
メーカー:KEY
プレイ年:1999年

かなり期待していたので、かなり厳しく見たつもりですが、この点数です。
買いましょう。買わなきゃ損です。買わなきゃ後悔します。知らぬは不幸です。
と、手放しでお勧めしちゃいます(^^
以下、改行後に感想ですが、今回は
ネタバレ含みますので、未プレイの方はプレイ後にどうぞです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
シナリオ。
綺麗に伏線が貼られて、綺麗に展開していく、お手本のようなシナリオでした。
しかし、綺麗な伏線故に展開が読み易すぎ(^^;
ファーストプレイ、あゆシナリオだったんですが、幼あゆが木に登っているシーンで、7年前に起こった事件の予想が付きました(^^;
#枝が「折れて」落ちるだと思ったんですが、ま、細かい違いですし(^^;
さらに深読みして、展開が3通り、エンディングは1通りに絞られました(^^;>13日くらいっす(^^;
この時点で、非現実な方向に話が流れていくのが読めたので、「必ずハッピーエンドになる」ってのもわかりました。
非現実=奇跡が用意されているって原理。
よほど奇を狙ってない限りお約束なので(^^;
自分もハッピーエンド主義でシナリオ書いていて、ハッピーエンドに繋げる「お約束」ってのを知っているので、ちょっと損した気分です(^^;
奇跡が起こるのがわかっていれば、安心しきっちゃうわけで(^^;
そろそろエンディング……そろそろでっかい不幸が訪れるぞ。どんな手で来るかなーってな感じです(^^;
幸福を引き立たせるためにでっかい不幸を用意する、アメとムチ方式(^^;
この辺もお約束です(^^;
秋子さん、不幸の材料にされているような(^^;
そんな感じでしたので、個人的にはもっと痛い不幸でも良かったです(^^;>鬼っすね
色々な意味で、教科書通りで素晴らしく完成度が高かったって感じです(^^
会話や動作の中に説明をちりばめていく手法もお見事。
この辺、知っていれば書けるって物じゃないのはわかっている(苦笑)ので、一生お手本となることでしょう(^^;
情緒的な表現に頼りすぎて、わかり辛くなっていると感じた所がほんの少々ありました。
あと、1作として見た場合、もうちょっとバリエーション欲しかったです(^^;
みんながみんな不幸の要因を持っていて、大きな不幸を乗り越えて幸福に……ってだけじゃなくて終始ギャグのまま終わってしまうキャラや、年がら年中幸せな話があっても良かったかも(^^;
ところで「Kanon」って、どーいう意味だったのでしょうか?(^^;
説明されてなかったですよね?(^^;

ゲームデザイン。
文章量的に、VN方式にして、さらに文章リプレイ機能を付けて欲しかったです(^^;
と、あゆシナリオ以前に、名雪、栞、真琴シナリオをプレイすると、すごくご都合主義に見えると思うんですけど(^^;
雫、痕風に、見たエンディングに応じて、次の選択肢が増えるみたいにして、ある程度、攻略順を限定した方が良かったと思います。
バッドエンディングを見ないとハッピーエンドへの選択肢が現れないって手法は見事でした>雫痕
主人公の目の前で、あゆや真琴が消え、そのままバッドエンドを迎えてくれると、もっと「痛くて」良かったです>鬼っすね(^^;

演出。
ゆっくり画面が切り替わるって効果が、すごく活かされていると思いました(^^
ただ、文字がフェードイン・アウトするところで、速くて読めない所があったです。
たしか、映画字幕なんかだと、一文字0.2秒だかってお約束があったはずなので、文字数に応じて速度調整して欲しかったです。
急に文字が小さくなるのも×。
あわてて画面に近づいたって時がままありました(^^;

キャラクターメイキング。
口癖や好物に頼りすぎて、性格的、体型的、ポジション的に、名雪、真琴、栞、あゆってあまり変わらないと思います(^^;
#同人し易くて良いのですが(笑)>口癖や好物
名雪は同年代だけど、ポジション的には、みんなまとめて妹タイプって感じ。
秋子さん、香里のエンディングがないのと、佐祐理ちゃんがおまけキャラ扱いだったのがもったいないかも。
できれば天野さんも。
贅沢言うとキリがないですが(^^;
その点、舞は○(^^
と、あゆシナリオで、ラストの髪を切ったって演出は、個人的にはイマイチと感じました(^^;
止まっていた時間が動き出す象徴としての「変化」ってのはわかるんですが、なんだか別人だし(^^;
幼あゆ、劇中あゆ、ラストあゆで、絵的に一貫した特徴付けがあれば良かったんですが。
羽根がインパクト有りすぎたのが、マイナス要因になっているかも。

原画。
バストアップ、直立に関しては、上手いって感じました(^^
頭身、すごくきっちり描いているなぁと(^^
#割と、無制限に頭身伸びる絵師の方、多いですからね(;_;
#特にパソゲー方面に限ってなんですが>何故か(^^;
しかし、ポーズ取った時と裸のデッサンの狂いが気になります(^^;>頭身も崩れる(^^;
特に膝とひじ(^^;
と、前髪のバリエーションが1パターンなのと、シナリオ通りじゃない乳サイズが気になりました(^^;
あと、全然外れているかもしれませんが、守護月天(原作の方)の影響を受けたんじゃないかなって感じました(^^;
絵風は、すごく好き(^^

CG。
100点(^^

音楽。
TH、WA、ONE、Kanonって、似た路線のを聞き続けているので、そろそろ飽きてきたってのが率直な感想(^^;
雰囲気合っているし、悪くないんですけど、慣れちゃったって感じですね(^^;

萌えキャラ。
秋子さん(爆)
守り神様から、連続して人妻(^^;

総評。
全シナリオ、マルチシナリオ(To Heart)にも肉迫するシナリオだったと思うんですが、非現実的な奇跡が用意されていた分、安心してプレイできてしまった感じです。
ま、マルチストーリーって、これ以上の物には一生出会えないかもってほど、究極の物だと思うので(^^;
と、全シナリオ、パターン的には一緒なので、どうもプレイし足りないって後味がします(^^;
あと、18禁なんだから、Hシーンをしっかり書いて&描いて欲しいです(;_;
18禁ならOKってくらいの残酷表現交えて、不幸を演出してくれれば、もっと良くなったと思います。
と、まぁ不満ばっか書いてますが、実際は不満なんか気にならないくらい「良かった」って思えています(^^
次回作にもう一つ望むとしたら、「新しさ」でしょうか(^^;