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(2001/02/05)
ゲームレビュー「戦女神」
評価:80点
機種:Windows
メーカー:エウシュリー
プレイ年:2001年

エウシュリーの処女作です。
ランス4>>戦女神>キャッスルファンタジア聖魔大戦って感じかな。
ランス4はストーリー面、キャッスルファンタジアは画面的な雰囲気で重なるところがあったので。
処女作らしく、正直「全然手慣れてない」って印象はありました(^^;
けど、安易なデジコミ風のゲームの新規メーカーが多いエロゲー業界で、いきなりRPG、しかも十分遊べ、バグらしいバグもないってだけでも、十分称賛に値すると思います……って誉めているんだかどうだか分からない意見ですが(^^;
新メーカー、新チームだと小さくまとめるって所が多い中、気負いまくっている感じで「大鑑巨砲主義」に偽りなしって感じです(^^
処女作って事でもヒイキなし。それで80点。大健闘だと思います(^^
2作目の「めいどいんばに〜」を先にプレイしているんですが、かなりの改善を見せているし、期待のメーカーです(^^
期待のメーカーなので以下厳しめにて(^^;

システム
ん〜マルチウィンドウってだけで、レイアウト放棄と見なして悪評価(^^;
配置に困るし、アイコンとかが見えて興冷めだし、画面が小さくなって見にくいし、ゲームしづらいし、何一つ良い所がないと思うのですが(^^;
RPGモードは、マルチウィンドウでただでも画面が狭くなっている上、何か理由があるか謎なレイアウトで更に狭く(^^;
メインであるはずのRPGが、おまけのミニゲームみたいな見た目でした(^^;
クオータービューで迷路も分かり辛く、オートマッピングがあるものの、小さすぎて解読に苦しむ(^^;
初代ドラクエ風で、面白さ的には変わらないだろうし、無理に見辛くしなくても良かったのでは?
色々と、低視力のあたしには辛いゲームでした(^^;
やってみると、かなり遊べるPRGなんですけどね。
レイアウト面で、すごく損していると思います。

ストーリー
敵を説明で持ち上げ、敵を倒すの繰り返しで、どこが山場だったのか分かりませんでした。
起承転結の転抜きって感じで。
主人公が便利すぎるのも緊張感がないです。
全体的に、「過去こう言う事があった」って説明調なんですよね。
設定を説明するだけじゃなく、「物語」を見せて欲しかったです。
かと言って、回想だらけになっても困りますが(^^;
神回りの設定は良くできていて、それ故にどんな壮大な物語になるかが楽しみでプレイし続けました。
けど、ラスボス倒してお終いって感じで、こじんまりと終わってしまいました(^^;
終わり方も締まりがなかったです。
結局、「過去すごい事があったらしいけど、本編は大した事はない」って印象を与えられるわけで。
これって、初めから過去の話にしたほうが良かったのではないでしょうか?
過去の回想だろうと、過去の説明だろうと、所詮はプレイヤーにとって「伝聞」でしかなく、ゲームとしてはプレイヤーが体験して行くみたいにし向けるべきかと。
その後、続編としてこれが出ていれば、随分印象が変わったと思います。

シナリオ
キャラに関しても「このキャラはこういうキャラだ」と具体的に説明調でした。
説明通りのキャラと感じることが出来なかったのが、正直な印象。
繰り返し説明を連呼するより、エピソードを立てて、そう言う印象を与えられるようにするのが定石で、よほど効果的かと。
と、効果のない無駄な形容、動作が多く、更に句読点の付け所が変なために難解になっている文章が多々。
極端な例を作ると「心優しい過去を秘めた彼女は、心臓を動かし呼吸しながら笑った」てな感じの文章(^^;
「彼女は笑った」でいいでしょう(^^;
説明でキャラを装飾しないで、エピソードで以下略。
文字数減らして、文字を大きくして欲しかったってのもあり(^^;
尤も、嘗て、暫くとか、平仮名の方が良いかと。
台詞も説明口調が多し。
エッチシーンは結構エロいんだけど短か過ぎ。
10分くらいは読める文量がないと使えないし(笑)

キャラ
全体的に弱く、割り振り、相関も甘い。
適当な人数と、役割だけを用意したって感じ。
キャラクター性ってものが感じられませんでした。
ここでもシナリオのエピソード立て不足。
絵的には、年齢、身長、頭身、胸の大きさなどなど描き分け不足。
主人公は無味無色って感じ……ん〜これが根本的な原因かも(^^;

音楽
普通かな(^^;
音楽で感動することが、滅多にない人なので(^^;
RPGの場合、個人的にはCD-DAよりMIDIを好むんですが、CD-DAでもCD-ROMアクセスが気になる事もなく、快適にプレイできました(^^
プレイしていて不思議だったんですが、何か特別なことをしているのでしょうか?

総論
ファーストプレイ、マルチウィンドウ、導入部の説明ラッシュと、RPG部のミニゲ−ムっぽさで引いてしまって、封印してました(^^;
ちゃんとプレイしてみたら、面白かったです(^^

1)PRG部(ダンジョン)でも物語が展開して行くために「作業感」よりは「次はどうなる?」と刺激される。
2)「お使い」がエロに結びついている。
その2点がしっかり抑えているので、ゲームとして十分に楽しく遊べたって感じです(^^

課題はそれなりに多そうだけど、既に出ている2作目の「めいどいんばに〜」でかなりの改善を見せているし、今後チェックを続けたいメーカーです(^^
年2〜3作出してくれるメーカーに成長してくれるのを期待(^^;

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