そそり立った一物を人形の視界に曝した。それを人形の亀裂に何度も往復させ、潤滑液を絡め取る。膣口にあてがったソレに力を加える。

「……ぅ!」
 人形は苦しそうな呼吸を吐き出した。私の先端が膜に絡まる。私は更に侵入する。

 プチッ……と、音がしたような気がした。
 

 

 

 
「……ぁ…………ぅ!!」
 人形の呼吸が詰まる。腹筋が急激に萎縮する。額を汗が伝う。痛みを与える存在に抗おうとはせず、ただ痛みを受け入れていた。そして、人形はこの痛みの意味を知らない。

「……はぁ………ふぁ……」
 人形が規則的な呼吸を始めたのを見計らって、私はゆっくりと腰をスライドし始めた。人形の一番奥をゆっくりと押し上げ、ゆっくりと引き出す。破瓜の証明…血の混ざった粘液がシートに滴る。
 ぬちゅぬちゅ…と粘性のある液音が奏でる。

「……ふぁ………ぁ……んぁ………ふぁ……」
「痛いのか?気持ち良いのか?」
 私はそれを探るように、ゆっくりと腰を動かした。人形は表情からは判断しがたい嗚咽だけを繰り返す。
 ヌチュ…クチュ…ヌチュ……
 人形の中のぬめりが増している。私を包み込む肉壁はピクピクと小刻みに震えた。
「気持ち良いみたいだな。」
 それを確信した私は、腰の回転を早める。

「ぁ……ぅ」
 人形は私に抗おうとしない。私が力を入れるままにシーツにしわが寄る。
 ヌチュ……クチュ…クチュ…プチュ……
「くっ!」
 人形の中が激しく波打った。搾り取られる感覚に私は嗚咽を漏らしてしまう。

 ビクッ!!
 人形の全身が激しく跳ねた。
「………ぅ…ぅぅ……ん……んぁぁぁ!!!!」
 人形の大きく縦に開かれた口から、声にならない叫びが放たれる。

「んんっ!!!」
 ドクン!!……ドク!ドクドク……
 同時に私も波打つ。人形の一番深いところに私はほとばしる。私は繋がったまま余韻を楽しんでいた。人形の締め付けは、私を心地良い強さで包み込んでいた。

 地下室に荒々しい呼吸音だけが響く。人形の視線は私に向けられていた。私はその瞳の中に映る自分の姿を、不思議な気分で眺めていた。
  

 
 


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