ホームへ戻る 更新履歴へ戻る 感想お待ちしてます(^^)/

(2003/03/15)
★ちゅーとー情勢
中東問題を自分なりにまとめてみます。
間違っているかも知れないから、他のページも見ておいた方が良いです(ォィ
直す気ないし、ツッコミは不要です(ォィ


★中東の国々
第二次世界大戦時、砂漠だらけの中東を、なぜ大国が押し寄せて、よってたかって植民地に欲しがったかって言うと石油です。
細かい種族とかグループがありますが、イスラム教圏って事で大雑把に考えておけばいいかと思います。
所詮、大国に比べれば、微々たる戦力。烏合の衆と言う言葉がぴったりこ。
大国の支配から自立したがっているのですが、まとまろうとすると大国に邪魔されます。
でも、民族ごとや、宗教の派閥とか、沢山のグループがいて、個々小競り合いを起こしているので、自然とまとまらない気も。
乱暴ですが、大国から見れば、誰が住んでいるかは問題ではなく、石油が取れる土地でしかないと考えて問題ないかと。
中東の中の人も大変だな。


★大国
国連常連理事国のアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国って事で書いてます。
まぁ、5国とも、石油の利権に必至なのは言うまでもないので省きます。

アメリカは、お馴染みの価値観の違いを理解できない独善国。
世界ダントツの石油消費国。京都議定書にサインして欲しい物です。
4割を自国の石油で補っていますが、自国の石油が残り数年って事で焦っているらしい。
また、パパ・ブッシュが成し遂げなかった連続当選を成し遂げるために、プリッツェル・ブッシュが票集めに頑張ってます。
最近、石油の値段がドルからユーロ基本になった辺りにも焦っているっぽい。
戦争始まれば、倉庫で腐ってる備蓄兵器を他国と割り勘にできるしね☆(てへっ

イギリスは、今やアメリカの腰巾着。
パレスチナ問題の火付け役でもある無責任国。
自国の票集めに忙しそう。

フランスは、正直、常連理事国に必要なほどの国かなと思うのですが。まぁ、イギリスもか。
正義の代弁者のフリをして、イライラ戦争時、イラクに核施設を売った馬鹿国。
世界のリーダーシップを取りたくて必至って感じ。

ロシアは、自分とこの侵略虐殺民族討伐に大忙し。

中国はどう中東に絡んでいるかよーわからん。数十年後に世界第一の石油消費国になりそうなんて記事を読んだような気がしますが。

おまけ日本。
北朝鮮を盾に、ヘーコラさせられている小国。
韓国の駐屯基地からも米軍が引き払っている事を考えると、アメリカが北朝鮮に石油の援助を辞めたのも、北朝鮮をキレさせて、日本を窮地に立たす作戦のうちではないかと推測。


★パレスチナ問題
20世紀ほど前、ユダヤ人は革命に失敗して住んでいたエルサレム地区から追放され、国を持たない放浪民族となりました。
第一次世界大戦の時、イギリスの無責任な約束が発端となり、ユダヤ人はエルサレム地区のあるパレスチナ国に集結。パレスチナ国には19世紀ほどアラブ人が住んでいました。
で、ユダヤ人vsアラブ人の土地を巡る争いが起こりました。
アニヲタな貴方には、「ユダヤ人=ディープ・ブルー」「アラブ人=ミュウミュウ」と例えるとわかりやすいかと(w
イギリスの無責任な約束とは、同じ場所(パレスチナ国)で、アラブ人には独立を約束、ユダヤ人には建国を約束……と、二股。
収集の付かなくなったイギリスは、ケツをまくって逃げました。
ユダヤ人はアメリカ系ユダヤ人withアメリカの後ろ盾。
アラブ人はwith周辺のアラブ人諸国……イスラム教圏連合って言ってしまって良いでしょう。
まぁ、お約束として、烏合の衆のイスラム教圏が集まった所でアメリカには叶わん。
アラブ諸国を圧倒して、ユダヤ人国イスラエル国が建国しました。
エルサレムはユダヤ教だけではなく、イスラム教(キリスト教も)の聖地です。
そんな訳で、イスラム教圏の国全部が、イスラエル国を憎んでいるって感じです。
また、イスラエル国=別冊アメリカと考えておいて良いと思う。



★今が旬のイラク絡み
1979年:イラン国で革命
1980年:イラン国・イラク国戦争
1990年:イラク国のクウェート国侵攻
1991年:イラク国vs多国籍軍の湾岸戦争勃発
2002年:アメリカ、テロ報復を受ける
2003年:イラク国攻撃?
……って流れ。


(1)1979年:イラン国で革命
アメリカの指揮の元での王政が、所得格差を作るは、文化を破壊するはで大不評だったのが革命の原因。
王政から共和制になりました。
アメリカの好きそうな民主主義になった訳ですが、自国の思い通りにならないと怒るのがアメリカです。アメリカ、イランと国交断絶。
まぁ、主導権を取ったのが、お馴染みの「イスラム原理主義」勢力だったせいもあるのですが。独立目指して、大使館を乗っ取ったり強硬手段も使ってました。
アラブ諸国(イスラム教圏)は、自国に革命の飛び火が来たらどうしようかと焦りました。


(2)1980年:イラン国・イラク国戦争
いわゆるイライラ戦争。
フセイン大統領で馴染みのイラク国が、イラン国を侵略開始。
理由は、革命の飛び火を恐れたのと、石油と革命後のどさくさを狙って所でしょうか。
イラク国はアラブ諸国の番長的存在で最大武力を誇ってます。
イラン国大ピンチ!
でもイスラエル国が武器を売ってくれたので巻き返します。
敵(アラブ)の敵(イラン)は味方って感じでしょうか。
革命の飛び火を恐れるアラブ諸国がイラク国の味方に。
また、革命でアラブ諸国に自立されたら困る大国(っていうかアメリカ)もイラク国の味方に。
後のクウェート国侵略の時は「侵略したイラク国が悪」だったのに、この戦争では「侵略したイラク国は善」……なんか、正義はどこに?って感じですが。
イラク国が再度巻き返して、結局、戦争前とほとんど地図が変わらない状態で停戦。

この戦争のさなか、フランスはイラク国に核施設を売ってお金儲けをしていました。
この核施設は、突然イスラエル国から、ぴゅーんと戦闘機が飛んできて爆破して去っていきました。
スターウォーズ1のラストシーン(デススター攻撃)のイメージ。ちと格好いい。

さて、先ほど「イスラエル国=別冊アメリカ」と書いておいたのですが、アメリカはイラク国の味方、イスラエル国はイラン国の味方と別れていました。
実はアメリカは、表立ってはイラク国の味方をしながら、裏でイラン国の味方もしていた事が後に明らかになります。
イスラム教圏がフセインさんに賛同して、まとまってしまうのも困る訳です。
適度にイラク国が混乱させてくれた方が都合が良かったのですね。
嗚呼、正義の国アメリカ。

アメリカは現地のグループを利用してフセインさんを攻撃していたりしていたのですが、急に放置したため、そのグループはフセインさんに大虐殺されました。(クルド人虐殺)
そんな訳で、クルド人にも裏切り者〜と、アメリカは恨みを買ってます。


(3)1990年:イラク国のクウェート国侵攻
イライラ戦争のさなか、クウェート国はちゃっかりイランイラク分の石油を売って儲けていたそうな。
フセインさんは、その辺りにイチャモンを付けつつ、イライラ戦争の借金を帳消しにしろとゴネつつ、戦争で金がかかったしなーって事でクウェート国侵攻します。すごいよフセインさん。
小さい国なので、あっと言う間に侵略してしまいましたとさ。
フセインさんに中東をまとめられては「いかん」と大国は思った訳で、今度は「侵略したイラク国が悪」となりました。


(4)1991年:イラク国vs多国籍軍の湾岸戦争勃発
多国籍軍って言っても、アメリカ+その他って感じですが。
イスラム教圏は、思ったよりフセインさん支持で味方してくれなかったそうな。

世論を騙すメディア戦略。イラク兵を殺しているようなシーンはカット。
機械が無機物を攻撃しているような、ゲーム画面のような報道がされました。
劣化ウラン弾によって、多くの放射能犠牲者が未だに(そして何世代にも渡る事でしょう)苦しめられています。

中東の番長とはいえ、所詮、弱小の中で最強ってだけのイラク国は、あっさり敗北。
しかし、イスラム教圏では支持のあるフセインさんを殺してしまっては、石油との関係が悪くなってしまうって事で、大国はフセインさんを生かしました。


(5)2002年:アメリカ、テロ報復を受ける
自業自得。因果応報。アメリカ逆ギレ。
ラディンさんが犯人って事になった。
ラディンさんとフセインさんが仲良しさんって事になった。
証拠はないがなー。
アメリカの事を大嫌いになっている現地の皆様は、フセインさん万歳です。
もしかしたら正義の国アメリカは、自国が悪者になる事によって、戦乱の絶えない中東を、まとめてあげようと思っているのかもしれません:D~~~


(6)2003年:イラク国攻撃?
日本は世界第二位の石油消費国です。
一人当たり一日5リットルの石油を消費しています。
暖房や乗り物の燃料としてだけでなく、電気も石油から作られます。LPガスも石油から取れます。アスファルトだって石油が原料です。ビニールだってプラスティックだってペットボトルだってマウスだってキーボードだって、み〜んな石油が原料です。
部屋の中の物の9割以上が石油なくしては作れない物かと。
今の文明は、石油が作っています。
私たちが幸せな石油文明を過ごしていくために、また中東が犠牲になるのでしょうか?
まぁ、今回は、アメリカ人が幸せな石油文明を過ごしていくために、また中東が犠牲になるのでしょうか?……って感じですが。
根本的には、中東を、仲良く食い物にする事によって世界平和(中東を除く)が成り立っているって感じです。

中東の人達が幸せになると良いなあ。
石油が必要なくなれば、中東の国も独立して、大国の支配を受けずに幸せに生活できるんだろうな。
みんなで石油文明を捨てて、原始的な生活に戻りましょうか?

水素燃料電池の発展でも願っておきます……。




(2003.03.23)クルド人虐殺はイライラ戦争後でした。湾岸戦争後だと勘違いしていたので、訂正しました。

ホームへ戻る 更新履歴へ戻る 感想お待ちしてます(^^)/